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卒業式前に考えたこと~長文ですが・・・~
みなさんに「紫の袴姿アップして!」と言っていただき
おそれ多くも自分の姿をアップしました。
思い入れたっぷりの卒業式当日の写真です。

実は、卒業式前にとっても私にとっては
大きな生徒との心のふれあいがありました。

卒業式3日前は公立高校入試の日。
推薦組は午前中はクラスの掃除をして
11時くらいには帰って行きます。
「まだ、受験している子もいるんだから外に出るなよ!」と
言っていつも帰します。
それなのに、その日の夕方一人の男の子の母親から
「帰っていないんですけど」という電話。

もう、涙が出るほど心配しながら
季節はずれの積雪の中
車を学校へと急がせた。
彼の母とは携帯で電話を取り合いながら
心当たりの家に連絡を分担してかけまくっていた。
ほどなく「いました」の連絡。ほっとした。
翌日、彼とは答辞の練習をすることになっていた。

高校入試二日目
無事に全員が校舎内に入ったことを確認し
学校へ引き返し昨日の彼を速攻で呼んだ。
職員室へ入って、私の前にたって私が
「一体どういうことやったん?」って一言
言うか言わないかに

「昨日は、本当にご心配をおかけしてすいませんでした」と
頭を下げた彼はもう泣いていた。
(あ~あ、もう泣かしてしまった・・・)

事情を聞く前に
事情が正当であろうとなかろうと伝えておかなければ!と
「どんなに心配したか」ということ
私でさえ、信号が青になったのに気づかないくらい
動揺したのだから
お母さんはなおのことだよと・・・

実は彼のお母さん、今年に入って
彼を連れて家を出ました。
看護士をされているので、忙しいし
だから、なおのこと彼のことを心配しているということも
「わかる?」と確認しながら伝えました。
そして、お父さんとどんな関係になろうと
やはりお父さんもあなたのことを
心配している存在だということも忘れないでと伝えました。

彼はうなづきながら、何度も涙をぬぐっていました。
一通り、怒鳴るのではなく言って聞かせてから
「で、どうしてあんな時間まで?」と聞くと
今度は私が泣かされてしまいました。

昨日は、受験が終わっている合格内定組は午前で
学校が終わります。
給食ももちろんありません。
だけど、彼は今は校区外に住んでいて
お父さんの家で母を待つことになっていたようなのです。
だけど、そこにいっても食べるものもなければ
勉強道具も自分の持ち物もない・・・
だけど、夕方お母さんが迎えにくるまで
その、自分の家のようで、自分の居場所のない家に
いなくてはいけないと思っただけど
淋しくてたまらなくなり、
部活の友達の家にそのままついていき
お昼もごちそうになり、そこで答辞の清書をしていたらしいのです。
そして、雪の中とぼとぼと6時半の真っ暗の中
歩いてその家に帰ってきたところをお母さんがみつけたのです。

そういった彼はもう泣きじゃくってしまって
私は15才のおっきな男の子を職員室で
抱きしめて頭をなでてしまいました。
彼は抵抗しませんでした。
されるまま、撫でられていました。

他の先生もその様子をみてみぬふりをしながら
泣きそうになったといっていました。

「今までも何度も淋しいと思ったことあったんでしょう?」って
いうとうなづいていました。
「淋しい」って言っていいんだよ。
言える人には言っていいんだよって言いながら
もう、後2日で卒業というこのタイミングで
彼とこんな風な時間をプレゼントしてもらったんだなあって
感じました。

今から、母と子二人の暮らし・・・
看護士さんだもの、夜勤もあります。
そんな夜、高校生だって一人は淋しいだろうな。
「でもね、親を恨んじゃだめだよ。何にも始まらない。
あなたの良い人生を歩きなさい」って話しました。

「どうせ、おれなんか!」って思いがちな彼でした。
それでも、たくさんの魅力にあふれている彼でした。
パーソナルポートフォリオをどうして私がしていたか
自分を好き、みんなもあなたを認めているよって
言葉を一人一人に形にして持たせてあげたかったんだよって
話をしました。

いつだって、淋しくなくったって
話し相手くらいにはなれるから忘れないでねって
言ったら、彼はうなづいて少し笑いました。

正直すぎるくらいの彼なんだけど
それは、いろんな感情を味わってきたからなんですよね。
その一部だけをみて
「あの子は変だ!}って教師が決めつけないように
気をつけなくちゃね。
彼は、教師としての私に
そして、親としての私に大きな贈り物をくれました。

その後、二人で答辞の練習をしました。
晴れの舞台です。
しっかりがんばれ!
みんなを感動で泣かせるくらいの答辞を読みなさい!!
と励ました。

「今日はお昼ご飯大丈夫?」って言ったら
「大丈夫です。」と答えました。
さようならって一人でまたお父さんの家に帰っていきました。

今、彼はどんな高校生活を送っているのだろうか。
遠くに住んでいるから
そう簡単には学校には顔を出さないだろうな。

今日は、この彼と一緒に卒業した男の子の母親が
交通事故で亡くなったという訃報が飛び込んできた。
あたりまえではない家族がそろっているということ。
そんな中で一生懸命生きている子供たちがいる。
そんなことを少しでも受け止められる教師になりたいと思う。

そして、我が娘にそんな思いをできればさせたくないと思う。
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【2007/04/28 21:37】 | 未分類 | コメント(10) |
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コメント
由美子さん
お久し振りです。
ステキな卒業式だったんですね。
そして
「答辞の彼」のエピソード
涙がとまりませんでした・・・
とってもいい子なのですね。
とってもかわいいですね。
きっと彼は由美子さんの温かい気持ち、忘れないでしょうね。
【2007/04/28 22:00】 URL | ippo #danFcV4.[ 編集]
小説の世界のことかと思うことが、本当に最近は日常的になっていますよね。
子どもに罪はないのにね。どうしても親を攻めるけど親には親の事情があるのだろうけど。
子どもIには選択の幅はないので、子どもが18歳になるまでは責任を持ってほしいと思います...
私もなんかポッカリとしたシャボン玉がこころにあるのかと思うことが゜あります。消えたり再生したり。
教師の現場はすごいですわ。目配り気配り、心配がつきませんね。
家族の変容が教師の負担を増やしていることもあるし、ううんいろいろあるさ。
【2007/04/30 16:30】 URL | アキヒコ #-[ 編集]
卒業式前の心のふれあい・・・涙が溢れてきました~

親の事情・・・まだ15歳の子にはあまりにも重たすぎますね~

我が家の場合は、私は19歳で弟が17歳高校生の時でしたから、
彼はよくわかってなかったのではないいかと思います。
でも、担任の先生や学校の事務長さんが
とっても考慮してくれて、
明るく楽しい高校生活を送れたようです。

その彼も、楽しい高校生活を送ってくれると良いですね
【2007/05/02 11:51】 URL | らっこ #UXr/yv2Y[ 編集]
きっと彼は、
また由美子先生に
会いに来てくれると思うなぁ・・

なんだか、涙が止まらないや・・

事故でお母さんを亡くされた男の子も、
一日も早く笑顔を取り戻してほしいね・・
【2007/05/02 13:02】 URL | マロン #GYnFN4Ng[ 編集]
息子たちが小さい頃は「いつも夫婦で学校行事に来る家族」で有名だった我が家。
担任の先生が「Tくんは幸せですね」と言ってくれた意味がずっと後になってわかるようになりました。

幼い頃から重いものを背負わされた子どもがいかに多いことか・・・

由美子さんの教え子ちゃんのことを読んであらためていろいろ考えさせられました。
【2007/05/03 09:54】 URL | hiromi #/FibblBc[ 編集]
♪ippoちゃん♪
 おひさしぶりです。
 ippoちゃんのところも伺っているんですが
 読み逃げでごめんね~。

 卒業式どころか入学式も終わったことに
 まぬけなお話ですが、
 忘れたくないのでかきました。
 
 こんな私ですがPCも復活しましたので
 よろしくね。
【2007/05/05 08:35】 URL | 由美子 #-[ 編集]
♪アキヒコさん♪
 本当にいろいろなんだよ。
 自分が知らないところで、こんなにも
 家族が多様化しているのかと思う。

 親には親の都合がある。
 そして、一緒にいるだけが良いわけではない親も
 いるのが現実なんです~。
【2007/05/05 08:37】 URL | 由美子 #-[ 編集]
♪らっこちゃん♪
 らっこちゃん、そうでしたか。
 らっこちゃんもがんばって来たんだねえ。

 だからこそ、明るくて大らかならっこちゃんが
 誕生したんかな?
 
 また、らっこちゃんの笑い声が聴きたいです。
 7月1日に福井でkakkoちゃんの映画を
 上映するそうですよ。
【2007/05/05 08:38】 URL | 由美子 #-[ 編集]
♪マロンさん♪
 ほんとうに、いろんなことが世の中あるんだよね。

 いつかふらりと立ち寄ってくれてもいいし
 元気ならいいんだよね。
 また、いつか同窓会でもするかって
 言っているの。

 事故は絶対に嫌だって思いました。
 妹が今、一年生で私のクラスにいます。
 お母さんは40歳でした。
【2007/05/05 08:40】 URL | 由美子 #-[ 編集]
♪hiromiさん♪
 本当にそうよ。
 ご夫婦そろってっって、保育園を卒業すると
 ないのよね。
 
 我が家も入学式か運動会か・・・・。
 後は私がいければいいほう、
 もしかしたらおばあちゃんかも。

 自分ができることを精一杯したいし
 それができることが幸せなんだと思う
 今日このごろです。
【2007/05/05 08:42】 URL | 由美子 #-[ 編集]
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